2016年12月22日 (木)

古都

Koto1


レビューで「京都のPVだ」というのがあったので、

じゃあ見に行かなきゃ、と思い行きました。

確かに全面京都(少しだけパリ)の広告みたいな映画。

しかし内容はかなりいい。

淡々とした親子の日常、悩みを

老舗の伝統を守るという厳しさと織りなしながら描いています。

大人の映画ですね。


大人というのは、子供から青年、そして中高年と生きてきていますから、

若い人が悩むということを理解はしているのです。

でも、大切なことの優先順位がわかりすぎていて、

人生の結論だけを子供に押し付けようとするのですよね。

自分が昔そうされていやだったのも、すっかり忘れて。

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静かに静かに盛り上げて、最後は自分の生きる道を見出していく若者たち。

それを見守りながら、自分たちもこれからの道をもう一度考え直そうとしているその親たち。

京都の変わらない風景のなかで、

それぞれがどう生きるかを描く。

簡単そうに見えて、この映画のテーマは深いものだと思いました。

相変わらず、星の数というのは当てにならず。

直観で自分がいいと思った映画を見るべきですね!

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2016年12月 6日 (火)

この世界の片隅に

Konosekai1

こんな素敵な作品に巡り合えて、ほんとうにラッキーでした。

偶然知ったこの映画が絶賛されていること、旦那もこれ見たいと言い出したこと、

このタイミングが合わなかったら見てなかった作品でした。

力作です、の一言では申し訳ないぐらい。

こんなに日本のことを淡々と描いているのに、じわっと感動してくる映画は

ほかに見たことがありません。

もしかしたら私だけ?それともこの年だから?

と思っていたら、ネットの感想も同じように、

「泣いた!」とか「感動!」ばかり。

映画館に来ていた人も、20代前半の男の子がいっぱいいて、びっくり。

映画comのレビューにも書きましたが、

我々日本人の心の底には、こういう時代があって、

犠牲があって、その上にこの幸せが成り立っているという意識がちゃんとあるということでしょうか。

Konosekai2

じわっと感動した映画。

アニメとかそういうジャンルを超えた作品です。

のんの吹き替えも、この自然さがうまくはまっています。、

このお仕事ができたということは、彼女にとって非常に幸運でしたね。

片淵監督の前作、「マイマイ新子と千年の魔法」も見たくなりました。

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2016年11月 1日 (火)

聲の形

Koe1

人は皆、思春期にほろ苦い思い出を持っています。
誰にでもある、子供のころの心の傷、後悔の念。子供の心の意外な残酷さ。
それらはすべて、大人になると美しいまでに消えていきます。
いい思い出に変っていきます。
しかし、だれもが皆、心の奥には残酷な思い出を抱えているのではないでしょうか。
「君の名は」と対比されるであろうこの作品。「君の名は」がロマンチックなミステリーになっているのに対して、
思春期の現実世界の苦悩を描いて、とても深い作品になっています。
若い人にとっては、自分たちの現実にはこちらのほうが近いと思うのかもしれません。
「君の名は」は夢物語のファンタジーなので、老若男女にうけるのでしょう。
私も「君の名は」のほうが好きですが、同じアニメでも比較してはいけないジャンルのものだと思います。力作でした。
Koe2
それから声優の入野自由さん、素晴らしいです。
へたに有名人がやらないほうがいいと思います。

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奇蹟がくれた数式

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小さなスクリーンのお部屋での上映だったので、誰も見る人いないのかな、と思っていたら、同年輩の人たちが結構来ていてほっとしました。
そうだよね、CGばかりの映画って、たまにはいいけど全部同じものを見た気がするもんね。
これは実にいい映画。ケンブリッジ大学に圧倒されつつ、インドの天才数学者ラマヌジャンがいかに凄い人だったかが、すごく伝わりました。
大きな看板やポスターや、テレビの宣伝文句を見ても、どうしてもこれっていう映画が決められない方。この映画はお勧めです。
Susiki2
ジェレミー・アイアンズ、いい仕事しましたね。ダメージとかダイハードの印象しか無かったけど、素晴らしい俳優さんです。
それにしても、数式はどこから湧いてきていたのでしょう。世の中には人智を超えるものがあるような気がしますね。

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2016年6月17日 (金)

64 ロクヨン 後編

うーんうーん
これを前後編にする必要があったのか・・・・・。
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「刑事はそんなこともわからないのか~」という名シーンは、実際に見ると、刑事たちがちゃんと聞いていない的なシチュエーションだったり、
前編であんなにエキセントリックだった新聞記者さんたちが急にシューンと静かにしていたりとか、
結局犯人を逮捕するのは2時間ドラマみたいに主人公が偶然にオトリを仕掛けて吐かせる、しかも刑事ドラマに良く出てくる河原で(崖じゃなかったからまだ救い?)とか。
それらが不快なわけじゃないんですけど。展開も早くて面白いんですけど、なんだろう、前後編にしたがために、時間が経っているので、この1ヶ月で自分自身の中で事件は進んで展開していたのですよね。
だからもう犯人も何もかも想像していた通りで、やっぱり、サスペンスドラマというのは、前後編に分けないで、さーっとやっちゃったほうが、効果的だったじゃないの?と思った次第でした。
しかししかし、こういうサスペンス刑事ドラマは個人的に大好きなので、どうかどうか、もっと刑事が主役の映画をたくさん作ってほしい、と願っております。。

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2016年6月 7日 (火)

殿、利息でござる!

いや~こんないい映画だったとは。

意外にも、とはこのことです。
どうか皆さん見てください。
しかしこれが、名作だとは思いませんよねこのポスター。
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殿、利息でござる~!
題もせめて、原作通りに「無私の日本人」か、「穀田屋十三郎」でもまだよかったですね。
こんな感じで。
Tono2
無私の日本人・穀田屋十三郎
地味ですか・・。
ともかく、内容は喜劇ではなく(ほんとに)、大真面目。
途中で感動するわ、泣けるわ、笑えるわ、で娯楽映画の真骨頂です。
案外全米で公開しても受けるんじゃないかしら。
こういうちゃんと作ってある日本映画を私は待っているのです。
ほんとうに映画って、見てみないとわからないですね。
妻夫木聡に演技賞。瑛太に主演男優賞です。(私から)

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2016年5月13日 (金)

64 ロクヨン 前編

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まあまあ、ですね。とその一言です。
そのわけは・・
すごい宣伝してるし、すごい出演者だし、ネットのレビューもおおむね好評で、
なおかつ星の数も3.9って、めちゃいい。
それで、期待して映画館へ行きました。
その結果、感想は、
まあまあ、です。

今年の初めに、「今年は日本映画をみるのはやめよう」って決めていたのです。
信長協奏曲でコケたので。
その後、割といい感じでおもしろい洋画作品に当たり、前回スポットライトで感動したので気を良くし、
日本の最高レベルのヒューマンドラマでも見てみるか、となったわけですが・・。
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まず佐藤浩市劇場なので、よほど好きでないと飽きる。
みんな大きい声ばかり出すので、いつがクライマックスなのか、ぼやけてしまっている。
やっぱ前後編てのは長い。
というような理由で、残念ながらまあまあ、となってしまいました。

警察組織と記者クラブの話はもういいから、早く事件を解決しろ~~~と思っていたら、
ようやく新たな展開になったところで、
「後編につづく・・」で終わってしまいました。えー。
ソロモンの偽証のときに、前後編ものは後編だけ見れば十分、という教訓を得ていたはずなのに。

というわけで、ここまで見て、後編を見ないわけにいかないので、
このレビューも、後編につづく・・。

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2016年5月 3日 (火)

スポットライト 世紀のスクープ

Spotlight

こんないい映画つくれるんじゃないですか。

さすがアカデミー作品賞です。社会派の映画で涙ぐむとは思いませんでした。
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スポットライトとは、ボストンのローカル誌の特集記事のコーナーの名前。
ある日新任の編集長がやってきて、地元の人間ではない彼は、ボストンで起きた、神父による少年への性的虐待事件をもっと掘り下げて、「スポットライト」で特集するように指示します。

しかし教会の力は強大で、なかなか事実にたどりつけません。
キリスト教というものについて、日本人にはピンとこないですが、欧米人にとって教会は、生活に根差し、また精神的支柱のような存在です。しかも厳格なカトリックの神父がそのような事件を起こしたなどというスキャンダルはあり得ないもの・・。
ところが調査が進むうちに、とてつも無い人数の神父が性的虐待を起こし、しかも教会はその事実を隠ぺいしていた、しかも何年も、ということがわかってきます。
教会の圧力や、被害者の協力が得られないなど、さまざまな障害を記者たちは乗り越えて、ようやく記事にすることができます。


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そしてその前夜の記者のマイケル・キートンと、仲間の記者、編集長の会話。
数年前にわかっていたことなのに、目を向けなかった自分をせめるキートン。
しかし編集長は「人間とはそういうものだ」と。「だから自分たちの仕事があるのだ」というようなことを話します。
この静かなクライマックスは、感動と共感の涙を誘いました。
アカデミー賞がレヴェナントやマッドマックスばかりでなくてほんとうに良かった。
こんな映画もつくれるんですね、ともう一度言いたいです。

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2016年4月13日 (水)

バットマンvsスーパーマン/ジャスティスの誕生

この題を見ただけでは何のことかわかりません。ジャスティスの誕生とは・・
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全体の感想としては、意外に力の入った映画だなという感じです。
もともとバットマンは好きだったので、自分のイメージと違う役者さんだと見たくなかったのですが、しかしベンアフレックは私的にはなかなかアリで、ちょっと太いなと思いつつも、映画を見てみることになりました。
思った通りで、展開も早く、CGも凄く、スーパーマンもまあかっこいい(クリストファー・リーブには及びませんが)ので、全体には合格点です。
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さてジャスティスとはなんぞや。これはアメコミで「ジャスティスリーグ」というのがあり、これは架空のヒーローチームでバットマンも在籍しているのですが、それの誕生を予感させる、ということなのでした。
スーパーマンがものすごく強いのに、バットマンはただの人間だから、ちょっと変なのですが、一見スーパーマン役の人はあんまり強く見えないので、なんとなくバランス取れています。
ストーリーは「マン・オブ・スチール」というスーパーマンの映画の続編になりますが、遠い昔にクリストファー・リーブのスーパーマンを見たことのある人には、違和感なく入れる展開になっています。
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もともとバットマンは「ダーク・ナイト」などシリアスで「悪とは、正義とは」とか言ってる映画だったのですが、そこの掘り下げはある程度にしておいて、全体に次のジャスティスリーグにつなげる感で、ちょっと無理やり?チックではありますが、盛り上げ方は及第点でしょうか。アメリカ映画ならではの見せ場の連続で、クライマックスの「あ~そうなるの」というところと、ラストの「ん?」という終わりが快適でありました。

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2016年3月 7日 (月)

ザ・ブリザード

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原題は、The Finest Hours。1952年北大西洋を襲ったブリザードによって巨大タン
カー「SS・ベンドルトン号」が遭難しましたが、この映画はその救出劇を描いたも
のです。
文字通りパニック映画ですが、時代が1952年ということ、実話をもとにした話とい
うことから、それだけで伝説のような装飾がされていて、ギスギス感のない作品に
なっています。
それと、「どうやって撮ったの」と思う波のシーンは3Dならでは。街や部屋のシー
ンでは邪魔な3Dも、大波のシーンでは効果的となっていました。
また、どういうわけか船のパニック映画って、船酔いしないですね。飛行機のシー
ンとかは飛んでる感じがするのに。そういうふうにできてるのかな。
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クリス・パインについては良く知らなかったのですが、「スタートレック」で人気
が出た人だそうで。タンカーのほうの乗組員のケイシー・アフレックはベン・アフ
レックの弟だそうです。こちらのほうが渋くていい。
パニック映画なのに、全編を通じてどことなく暖かい映画です。寒い冷たいブリ
ザードが吹き荒れているというのに。それは1952年という昔の時代をセピアカ
ラーっぽい映像で描いているからかな。旧式な船を操るのも、古い型の車で走るの
も、すべてセピアカラーで美しく見えます。これは映画であって、ドキュメンタ
リーではないから、私はこれでいいと思っています。
ただ、この主人公が勇敢に小さな船で助けに向かった行為は、一つ間違えれば命が
なくなるところでした。大成功をおさめて、沿岸警備隊史上最高のミッションと語
り継がれていますが、ほんとうに良かったですね。
実話って聞いただけで、映画にプレミアが付いた感があります。原作がベストセ
ラーっていうのと似ています。
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実話とベストセラーで自動的に感動する、今日この頃です。

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